レポート

2016年

3月1日(火)

2016年2月28日 第2回公演ダンスミュージカル『真夜中のオーディション』が上演!

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2月28日(日)、堺市総合福祉会館で堺少女歌劇団第2回公演ダンスミュージカル『真夜中のオーディション』(脚本・演出 中村暁)が上演されました。
堺少女歌劇団は平成26年夏に発足したプロジェクトで、かつて大浜に存在した少女歌劇団の歴史や伝統を復活させるべく、ポップな中に本物の要素を織り込んだ少女歌劇で堺の街を盛り上げています。現在、在籍しているのは小学生から中学生の少女86名。クリエイティブ・プロデューサーで元宝塚歌劇団の仙堂花歩の指導のもと、歌やダンス、演技の腕を日々磨いてきました。
今年2回目となる公演には、吉本新喜劇から若井みどりが特別出演! はたして堺少女歌劇団と、どんなコラボレーションを見せるのでしょうか?
上演に先立ち、まず堺少女歌劇団実行委員会副委員長の阪本雅俊さんからご挨拶が。昨年の初回公演から1年を経て、「宝塚歌劇団出身の一流コーチ陣により、歌劇団員がどのように成長したか、ご来場の皆様に温かい目で見守っていただければと思います」とし、今後も「活動を重ねていくことで、堺市ににぎわいをもたらすだけでなく、堺から世界へと羽ばたく堺のシンボルになってくれればと思っております」と展望を語りました。
続いて来賓代表の竹山修身堺市長は、満席の客席を前に「堺少女歌劇団の第2回公演に、たくさんの皆さんにお集まりいただき開催できることを本当にうれしく思います」と笑顔でご挨拶。堺少女歌劇団の皆さんは日頃から堺市で開催されるさまざまなイベントで活躍しており、昨年9月に行われた「東京・さかい交流会」では東京まで遠征し、関東在住の堺市出身の皆さんの前でお披露目する機会も。「私たちは皆さんと一緒になってバックアップしていくことが、堺のイメージアップ、活性化に繋がっていくと思います。ぜひとも市民の皆さん全員の応援をお願いして、少女歌劇団を育てていきたいと思います。本日は私も観させていただきます。楽しみにしています!」と語りました。

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いよいよダンスミュージカル『真夜中のオーディション』の幕開けです。
舞台は堺東の商店街。小学6年生のケイ、ミキ、エミは、それぞれの夢に向かってがんばる友達同士。ケイが大好きだったおばあちゃんの一周忌にお供えするおはぎを買おうと和菓子店に立ち寄ったところ、一風変わったメガネを発見。かけてみると、そこに現れたのは芸能プロダクションのマネージャーだという女。「このメガネは、商店街で行われるオーディションのパスポートです」と言います。ケイはアイドル、ミキはバレリーナ、エミはヒップホップダンサーになりたいという夢を抱いていました。

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マネージャーの女に言われるままに、深夜2時に家をこっそり抜け出してオーディション会場に駆けつけた3人。すると、彼女らと同じように将来やりたいことや、なりたいものを胸に抱いて大勢の少女たちが集まっていました。するとマネージャーの女は、「夢を叶えるために寿命の半分を差し出さなくてはならない」と告げます。おそるおそる、寿命の半分を差し出した3人…。念願叶ってケイはアイドルグループで活躍、ミキはバレエ学校の期待の星に、エミもヒップホップダンサーとして充実した日々を送りますが、予想もしない辛い展開が襲い、「こんな気持ちになるのなら、寿命半分を返してほしい」と思うように…。困り果てた3人の少女に救いの手を差し出したのは、若井みどり演じるケイのおばあちゃん! おばあちゃんは、マネージャーの女の恐ろしい本当の姿を明かし、強い心を持つように3人を励まします。はたして少女たちの運命は…?

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プロローグ・フィナーレナンバーを含めて約30曲のダンスナンバーを盛り込んだミュージカルは、アイドルショー、バレエダンス、ヒップホップダンスと実に多彩で見どころ満載! 作曲・音楽監督の中島岳さん率いるバンドメンバーによる生演奏がステージをさらに盛り上げました。

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ミュージカル後のレビューでは、ラインダンスやフラメンコといったバリエーション溢れる華やかなステージで観客を魅了。
ステージの最後には、中島岳さんが作詞・作曲を手がけた堺のテーマソング『堺の街で…』を初お披露目。手話を取り入れた振り付けで息ぴったりに歌い上げました。

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時には壁にぶつかりながら、やりたいことやなりたいものに向かって一歩ずつ進んでいく大切さに気づく少女たちを描いた第2回公演『真夜中のオーディション』。一途な姿と彼女らの熱演は、同世代の少女だけでなく、大人の心にもじんわりと染み込み、閉幕後も会場は大きな拍手に包まれました。

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